年代別の脳の記憶力

脳の記憶力とその機能は、生涯を通じてさまざまな変化を経験します。

年代別の主な変化はどの様になっているのか？

個人的にも凄く興味がありましたので、まとめてみました。

乳児・幼児期

新生児と乳児は、特に感覚と運動の経験を通じて世界を学びます。

暗黙の記憶（無意識のスキルや習慣の記憶）はこの段階で発展します。

明示的な記憶（意識的に思い出すことができる事実や出来事の記憶）は、最初は比較的未発達ですが、2～4歳頃に進化します。

学齢前～学童期

記憶、言語、問題解決のスキルが大幅に発展します。

子供たちは学校で新しい情報を吸収し、それを記憶に留める能力が向上します。

青年期

脳の発達は20代前半まで続きます。

この期間、前頭前皮質（意思決定、問題解決、自己制御に関連する部分）の発達が続きます。

記憶、注意、認知的柔軟性がピークに達します。

成人期

20代から40代初頭までが認知的なピークと考えられることが多いようです。

この時期、多くの人は情報の処理速度、問題解決能力、多任務処理能力などで最高のパフォーマンスを発揮します。

40代以降、一部の認知機能（特に処理速度や新しい情報の学習能力）が徐々に低下し始めることが報告されています。

中高年・高齢期

50代以降、記憶、注意、情報処理の速度などの一部の認知機能が徐々に低下することが知られています。

しかし、経験に基づく知識や語彙などの一部のスキルは、高齢になっても維持されることが多い。

認知的低下は個人差が大きく、生活習慣や健康状態、遺伝的要因、教育水準など多くの要因に影響されます。

記憶力や他の認知機能の変化は、年齢だけでなく、健康状態、運動、栄養、継続的な学習、社会的な繋がりなど、さまざまな要因によっても影響を受けます。

健康的な生活習慣を持つことは、記憶力や認知機能を高齢になっても維持するための鍵となることが多いです。