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気を付けるべき間取りの落とし穴とは?

2020年06月17日

生活動線を無視して間取りを作ってしまうと、移動しづらさを感じるようになりますので、間取りを決める前に、生活動線をイメージする必要があります。生活動線は、その家に住む家族の動線に合わせることがポイントです。朝起きてから夜寝るまでの行動について、細部までイメージすると、生活動線と家族の動線のギャップが少なくなります。2階のある家なら、生活動線を参考に、階段の位置も決めるようにします。子供が大きくなっても家族とのコミュニケーションを大切にしたいという場合は、生活動線を意識しながら子供部屋の位置を決めると良いでしょう。家族が集まるリビングルームを通らなければ2階に行けないなどの工夫が可能になります。

例えば西日がよく当たる場所に窓を設置すると、日当たりが強すぎて不快を感じやすくなります。家の方角を確認しておくことは、間取りの基本です。方向と日当たりをできるだけ正確に確認しておきましょう。日当たりについて考慮することは、採光を活用した空間づくりにもつながります。採光が望める場所とそうでない場所を確認し、家の方角に合わせた間取りを考えることで、失敗を回避できます。日中採光が十分な場所はリビングルーム、採光の確保が難しい場所は、日当たりがあまり気にならない浴室やトイレを配置するようにします。

住宅の利便性で一番頭を悩ませるのは、収入スペースかもしれません。限られたスペースで、十分な収納スペースを確保する必要がありますが、収納スペースが少ないと、常に物が部屋にあふれてしまうことになります。間取りを広く取りすぎて、収納スペースがなくなってしまわないよう、バランスをとることが大切です。

家の中には湿気がこもりやすい場所があります。特に玄関は通気性が悪くなる傾向があり、結露が発生する可能性が高い場所です。そのため窓を設置する、除湿機を置くなどの湿気対策が望まれます。スムーズに対策できるよう必要に応じて間取りを工夫します。

間取りを考える上で、ドアの開き方を決めることは必要不可欠です。廊下沿いの部屋のドアは、内側に開くように設定するなど、ドアの開き方には一定のルールがあります。このルールを無視すると、ドアの開き方で生活動線が邪魔されたり、部屋に入りにくいといったことが起こりますので、注意が必要です。間取りに応じて、ドアの大きさを決めることも大切になります。適度な大きさがないと、大きな家具が入らないなどの問題が発生します。開閉式のドアよりも開き戸や引き戸の方が便利になる場合もありますので、慎重に検討しましょう。