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二世帯住宅を建てるならプライバシーを守れるようにしよう!

2020年09月27日

2つの家族が同居する二世帯住宅を建てる際に大切なポイントは、プライバシーの確保です。身内と言ってもプライバシーの空間がなくなればストレスを感じやすくなりますし、家族関係が険悪になる恐れがあります。

理想的なのは、1世帯ずつ独立しつつも、つかず離れずの距離を保てる住まいです。つかず離れずの距離はどのくらいの距離かということですが、これは個人の感じ方によります。ストレスを感じるほど近くなく、そばにいてくれるという安心感が生まれるような距離が目安になるのではないでしょうか。

プライバシーが守れる二世帯住宅には、キッチンやトイレなど共有せずに、完全に独立させてしまうスタイルがあります。従来の二世帯住宅は、2家族がキッチンを共有して使うタイプが主流でしたが、キッチンの共有がストレスの引き金になるケースも少なくありませんでした。間取りや費用に余裕があれば、二世帯住宅を完全に分離させることができますが、そうでないという場合は、キッチンの使いやすさを工夫したり、予めルールを決めたりすることが大切です。

二世帯住宅のスタイルも多様化し、住む人の要望やライフスタイルにあわせた住宅が登場しています。例えば家と家の間に中庭を挟んだスタイルは、適度な距離が生まれるため、必要以上に生活音や視線を気にすることなく、プライバシーを保つことができます。中庭にゲストハウスを建て、家族同士が共有するスペースを作ったり、庭を挟んで声を掛け合ったりと、中庭のスペースが適度な距離を保つのに大活躍します。住宅を完全に独立させてしまうと、距離感を感じてしまいますが、交流できるスペースを設定することで、安心感が生まれます。

キッチンなどの共有することにストレスを感じる家庭もありますが、逆に便利と感じる家庭もあります。たとえば親子2世代で協力しあって子育てに集中したい場合は、完全分離型ではなく、上下分離型の二世帯住宅を選ぶ傾向があります。同じ建物の中に住むことになりますので、子供の世話がしやすく、協力しやすい環境が生まれます。上下分離型は、お互いの生活音が気になりますので、家を建てる際は間取りを工夫したり、防音効果の建材を使用したりと、プライバシーを保つことを考慮する必要があります。壁の厚さも大切で、家族がストレスを感じることなく快適に暮らせる環境が理想です。

上下分離型の場合、キッチンや浴室など共有するスペースが多くなりますが、キッチンの仕様やバスタブの広さなどについて、家族同士良く話し合って決めるようにしましょう。お互いのプライバシーを尊重し、過度に干渉しないという姿勢も大切です。